“私の身体の事は私が決める” 美しさの固定概念にサヨナラ

私はここ数年、「美しさとは?」と考えさせることがよくあります。肌の色や体型、服装やメイクといった全てのカテゴリにおいて、どこか決められている美しさの基準。そうした基準のために、生き辛さを感じてしまう人や、自分に対する自信を失ってしまう人も多いはずです。

 

「肌は白く、シミやそばかすはNG」「一重<二重」という日本人の美の固定概念

日本の化粧品会社の広告やファッション雑誌を見てみると、美しさの固定概念が存在することに気付きます。例えば、「美白」という言葉が大々的に掲げられていて、シミやそばかすは隠したい存在。目は切れ長の一重よりも、ぱっちり二重。

しかし、人々に自信や強さ、輝きを与えるべき美容・ファッション業界が美しさを定義していること、そして消費者が当たり前のように受け入れてしまうこと、そこに疑問に感じています。

世間が指す「美」と異なる肌の色で悩んだ私の過去

地黒な私は、世間が作り上げた美の固定概念に悩まされた過去があります。自分の気持ちとは関係なく「美白」のために一生懸命努力したことも。

しかし、留学先のロンドンで様々な人種の人々と出会いそれぞれの肌の色に美しさがあること、そして同時にこれまで自分が美の固定概念に憑りつかれていたことにはじめて気づきました。

現在はこんがりと焼けた自分の肌を個性として受け入れられるようになり、以前よりずっと自分らしさを大切にできているように感じます。その一方で大きく膨らんでいるのがメディアや世間の作り上げる美の固定概念に対する違和感。

メディアが作り上げる美の理想像に警告を鳴らす女優やモデル

ここ数年海外では美の固定概念についてたびたび話題になるようになり、雑誌や広告撮影で撮った写真がフォトショップによって過剰に修正されたことに女優やモデルが声を上げることが度々話題になっています。

女優のケイト・ウィンスレットもその一人で、彼女はありのままの素肌写真を公開し、「シワがあるのは知っているけどありのままの自分を受け入れたいし、あなたたちにもそうしてほしい」と、女性にメッセージを送ったことが注目を集めました。

「そばかすはキュート!」-そばかすTattooを入れる女性

また、一昔前まで海外にも「そばかす」は理想的な美からかけ離れたものという古い固定概念が存在しました。しかし、時代とともにその概念は薄れつつあり、「そばかすはキュートなもの」「チャームポイント」とポジティブに捉える人が増えており、中にはそばかすのタトゥーをいれる女性もいるのだそう。

自分の意志で「ボディーヘアを手入れしない」という決断を下す女性

多くの女性が当たり前のように行うボディーヘアの処理。すべすべの腕や脚、脇、アンダー部分と、綺麗に手入れしてこそ「美しい」と考えられていますよね。しかし、ここ数年欧米の女性を筆頭に「ボディーヘアを手入れしない」という決断を下す女性が増えつつあります。

その背景にあるのが、「ボディーヘアを綺麗に処理している≠女性らしさ」、「ボディ-ヘアを綺麗に処理している≠美しい」という考え方。そこには、ボディーヘアの手入れをする女性への批判ではなく、”自分自身の身体についての選択は自分で下すことができる”という、美の固定概念に対抗する強いメッセージが込められていると言われています。

“私の身体の事は私が決める”

私たちの身体は私たち一人ひとりのものであり、何を美しいと思うか、どんな風になりたいのか、そこにメディアや世間が定義する美しさの固定概念は必要ないはず。

“私の身体の事は私が決める”、“あなたの身体の事はあなたが決める”。そう世界が変わったとき、自分のことをもっと愛おしく、そして周りの人々をもっと大切に想ってあげられる優しい時代が訪れるのではないでしょうか。

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