遡ること3年前の2017年。ベルリン在住時にポーランドはクラクフへ旅行に出かけた際に、旅先で体調を崩しがちな夫が現地のスーパーで手に取ったのがKéfir(ケフィア)でした。ドイツ人の友人から聞いた情報を説明してくれた夫によると、Kéfirとはロシア伝統の発酵乳で腸内環境を整える効果があるらしい。その話を聞いた途端、目の前の”はじめまして”なドリンクが俄然気になる存在に。
早速瓶に入った見た目は牛乳、または飲むヨーグルトのようなKéfirとやらを一口味見させてもらうと・・・しょっぱい!発酵感が強く、予想外な塩味の強さに二口目とはいかない。
そんな過去の苦い出来事をすっかり忘れていた昨冬、またまた夫がKéfirを飲んでいる最中に一口欲しがって味見させてもらったのです。サラッとした口当たりに、ヨーグルトをさらにまろやかにしたような風味と程よい酸味・塩味の面白さ。「何これ?美味しいね〜」と感想を述べる私に、夫がクラクフで飲んだあの発酵乳だと教えてくれました。
味覚が変化したのか、単にブランドによる味の違いなのか。自分でも不思議だけど、一度は戸惑ったKéfirの独特の味わいがその日からすっかりお気に入りに。最近ではヨーグルトよりも頻繁に購入しているほど。中でも好んで選んでいるのが、『PASTO-RET』というスペインのメーカーが販売する認定オーガニックミルクを使用したこちらのエコロジカルなもの。
PASTORETのKéfirは、口当たりが滑らかで軽い質感。それでいてミルクの自然な甘さと、爽やかな酸味、僅かなほろ苦さのバランスが絶妙。そのままでも十分美味しいけど、はちみつやデーツシロップを加えてデザート感覚で飲む(食べる)のにハマっています。あとは、熟した果物の救出作戦でKéfirを使ってスムージーを作ってみたり。PASTORETの公式サイトを覗いてみると、他にもこんなアレンジレシピが掲載されています。
改めてざっと調べてみると、Kéfirはロシアのコーカサス地方発祥の牛や羊のミルクを発酵させて作ったもので、風味の似ているヨーグルトとの違いは「乳酸菌」+「酵母」も含まれているという点。夫が友人から聞いた通り、腸内環境の改善や免疫力を高める効果があるとのこと。
個人的には摂取し始めてから特別大きな変化はありませんが、何よりその味わいが気に入っているので自分の中のKéfirブームは今後もまだまだ続きそうです。