QOLを上げてくれるモノ・コト【ふたりの#KIBUN】 Vol.18

“サステナブルなライフスタイル”をテーマにしたウェブメディア「CLAIrmag」と、当ブログ「oh,nocia」。それぞれの運営者alisa・nociaが毎回一つのテーマをもとに、その時の気分に合わせたモノ・コトを紹介する共同連載シリーズ【ふたりの#KIBUN】がスタート!

今回(vol.18)のテーマは:QOLを上げてくれるモノ・コト

alisa「ハンドケアのアラカルト使い」

春の陽気、新芽の香り、柑橘、新品の靴、コーヒーなどなど、春はいつにも増してふとした時にふわりと感じる匂いに心が躍ります。
香りがQOLを上げるカギとなるこの頃、私の中で自然と始まった習慣が、ハンドケアのアラカルト使い。香りがお気に入りのハンドクリームをいくつか手の届くところに置いて、気分にあわせて好きなものを使うようにしています。

これまでハンドケアアイテムは決まった一本がなくなるまで次を開けない派だったので、その日の気分やコンディションによって香りを使い分けるのが結構新鮮で、なかなか気分が上がるんです。
手洗い、消毒で常に肌は乾燥気味だし、手を動かすたびに感じるやわらかい香りは癒し効果抜群。仕事が立て込む新年度のぱりっとした緊張感も、自然とほぐれる気がします。

今春使っているハンドケアアイテムは、この3つ。

まずはフランスはパニエ・デ・サンスのハンドクリーム「プロバンス」です。

南仏のカントリーサイドを思わせる柑橘の爽やかな香りと、シアバターたっぷりのなめらかなテクスチャーが手元と心をリフレッシュしてくれます。天然のエッセンシャルオイル入りで香りが強すぎないところもお気に入り。やわらかく安心感のある着け心地に癒されます。

次にボディケアブランド、スワティのロウ・ハンドケア・クリーム「山脈に咲くアニス」の香り。

こちらはパッケージが好みなのと、甘さと清々しさを兼ね備えた雰囲気のある香りがクセになります。
“ロウ(生の)”というだけあって生クリームのようなとろける質感が特徴で、保湿効果が高い割にすっきりしたつけ心地。アニスの甘い香りを感じたかと思えば新緑の清々しく深みのある香りがその後にやって来て、絶妙にブレンドされた香りに何段階も癒されます。

3つ目は、おなじみSHIROの練り香水「ホワイトティー」の香り。

こちらはバームタイプで香水としてだけではなく、指先に保湿クリームとしてつけたり、顔まわりの髪をちょこっと整えたりするのにも使えるすぐれもの。持ち運びにもおすすめです。柑橘、グリーン、フローラル、スパイシーすべての香りがバランスよく調合されていて、なんとも奥深く品のある香りが気分を高めてくれます。

タスクに追われてドタバタなデスクワーク中も、心地よい香りに包まれていると、緊張がほぐれて作業が捗り、自然と自信までついてくるから不思議。ちょっとしたケアで気分を上げて、仕事だけでなく一日一日の質も高めていきたい春です。


 

nocia「フレッシュなコーヒー豆」

家で仕事をしていることもあり、身の回りをいかに心地よい環境にするかは永遠の課題なのですが、このところ可もなく不可もなしなマンネリ生活が続いていました。しかし、季節は“変化”の春。私事ですが先月マドリードに生活拠点を戻したこともあり、QOLの底上げを図るなら今だ!と、まずは朝夕欠かせないコーヒーからテコ入れすることにしました。

向かったのは、マドリードのカスティシズム(文化的アイデンティティ)と多文化が共存するエリア、Lavapiés地区にあるコーヒーショップ「Hola Coffee」。

このコーヒーショップは、提供されるコーヒーの質はもちろん居心地のよさも評判。私も以前マドリードに住んでいた頃によく通っていました。


(上の写真2枚は過去に撮影したもの)

今回再訪した理由は一つ。別の地区にあるHola Coffeeのロースタリーで焙煎された、フレッシュなコーヒー豆を手に入れるためです。

棚にずらりと並んだイエローのポップなパッケージの中から選んだのは、グリーンのラベルが貼られたブラジル産のコーヒー豆「Fazenda Santa Luzia」(250g)。

ブラジルはセラード・ミネイロ州のカンポス・アルトスに位置する、標高1284mのファームで栽培されているレッドカトゥアイという品種です。濃い目のエスプレッソに温かいミルクを注ぐスペイン流のカフェラテ「Café con leche(カフェ・コン・レチェ)」に合うものとして店員さんにオススメされたのですが、これが大正解でした。

穏やかな酸味とナッツやキャラメル、チョコレートのような余韻が特徴のこのコーヒー豆。そのまま飲めばまったりした味わい、ミルクを加えると香ばしさと自然な甘さが心地よいスイーツのような一杯が愉しめるのです。豆なので、コーヒーを淹れる度に挽きたての香りを堪能できるのも眼福ならぬ鼻福。最近はすっかり挽豆ばかり購入していましたが、ひと手間かかっても自分で挽くってやっぱりいいものですね。

(パッケージの写真は未開封時に撮影したもの)

たかがコーヒー、されどコーヒー。美味しい一杯がQOLを上げてくれることを証明してくれたところで、次の部門のテコ入れに移りたいと思います。


 

〈Alisa〉 フランス ボルドー、カナダ トロント生活を経て、オープンマインドで、住む場所にとらわれないサステナブルライフを探りながらCLAIrmagをディレクションしています。 ユニークで自由なコンテンポラリーアートの世界観が好き。

前回の連載記事:私の休日をいろどるモノ|ふたりの#KIBUN vol.17





Sharing