初夏のはじまりにティッセン=ボルネミッサ美術館へ

5月の末から一気に夏めいていたマドリード。6月に入ってからは気温30度を超える日が続いているのでこれはきっと「初夏」。

ジリジリとした太陽の光、テラス席の賑やかな声。楽しい季節の訪れに浮かれるこの感じに居ても立っても居られず、暑さなんてお構いなしにティッセン=ボルネミッサ美術館(Museo Nacional Thyssen-Bornemisza)へ出かけてきました。

冷房の効いた地下鉄の電車に揺られること15分、そこから路地裏を少し歩いて正面エントランスに到着。この日は無料開館日の月曜日ということもあって若干来場者が多め。

手荷物検査などは特になく、建物に入ってすぐ右手がチケットカウンター、左手がミュージアムショップ、展示室に続く入場ゲートは真っすぐ奥へと進んで右手。

ティッセン美術館といえば焼けたピンク色の壁。この空間に包まれると「砂漠のオアシス」とはこの場所のことのようでいつもドキドキさせられます。

案内ではよく2階(日本でいう3階)から観て回ることをおすすめされるけど、この日は入場ゲートから一番近い地上階から気の向くままに進んでいくことに。

真っ先に出迎えてくれたのがピカソの作品。このエリアは20世紀前半のヨーロッパ絵画が中心。

ピカソの作品。

その先には20世紀の北アメリカ絵画・リアリズム・ポップアートエリアがあり、私の好きなリチャード・エステスの作品も数点展示されています。

アメリカ出身の画家リチャード・エステス作品。日常を切り取ったようなリアリズム絵画が特徴的。

他にも、ダリ『目を覚ます1秒前、ザクロの回りのミツバチのばたつきによって見た夢』、リヒテンシュタイン『入浴中の女性』といった作品が展示されている地上階を後に、次に向かったのは1階(日本でいう2階)の17世紀からはじまる作品エリア。

ゴッホの作品を含むオランダの絵画からはじまり、18世紀のフランス絵画とイギリス絵画、19世紀の北アメリカ絵画、ヨーロッパ絵画へと移り変わります。

ゴッホの風景画。

フロア内の作品を一通り鑑賞した後、最後に2階(日本でいう3階)へ。

階段をのぼる途中、ふと目に飛び込んできたこの景色がたまらなく好き。

この階には15世紀~19世紀までのヨーロッパ絵画が展示されていて、レンブラント『帽子と2本の鎖を身に着けた自画像』、カナレット『ベネチアのサンマルコス広場』、ルーベンス『ビーナスとキューピッド』、エドガー・ドガ『競馬』、といった名画がずらり。全てをじっくり鑑賞しようものならきっと半日はかかってしまうはず。

ヨーロッパに住んでいて嬉しいのが、こうした美術館を気軽に訪れることができるところ。

例えば、マドリードの美術館は無料開館日や無料時間帯が設けられていることが多く、その時観たい作品だけをサクッと観て帰るなんて贅沢なこともできるのです。

この日私が訪れたのもリチャード・エステスの作品が観たくなったから。そんな楽しみ方ができるのもヨーロッパに住んでいるからならでは。恩恵に感謝しなければ。

また、個人的にティッセン美術館を訪れる理由は所蔵されている作品以外にもあって、以前Twitterでもつぶやいたミュージアムショップがまさにそれ(理由)。

ティッセン美術館のミュージアムショップはユニークなオリジナルグッズが多く、そのセンスが本当にツボ。所蔵作品からインスピレーションを受けた器やレシピブック、はたまた「デリカテッセン」ならぬ「デリカティッセン」シリーズも。

このデリカティッセンシリーズはランチボックスやプレースマットといったテーブルアイテム、チョコレートやエコなはちみつ・スパイス類、他スペインらしい缶詰系とバラエティ豊かで、食品のパッケージは作品モチーフなど見た目もとにかくハイセンス。日本へのお土産にもおすすめです。

この日は探していた作品のラミネートが見つけらず結局手ぶらでの帰宅…。

それでも心地よい空間の中アートに浸った時間、ミュージアムショップで見かけた素敵なアイテムたちにすっかり心が満たされた初夏の一日でした。

info

ティッセン=ボルネミッサ美術館(Museo Nacional Thyssen-Bornemisza)

開館時間:火曜~日曜 10:00~19:00, 月曜(無料開館日)12:00~16:00

休館日1月1日、5月1日、12月25日

※情報は2019年6月現在のものになります。



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