Bio(オーガニック)やグルテンフリー食品が充実しているスペイン。わざわざ専門ショップなどに行かなくても、普通のスーパーでパスタやパン、調味料、乳製品など一通り購入することができます。そんなこの国で出会ったクッキーメーカー「Gullón(グリョン)」の製品がオプション豊富かつ美味しくてすっかりお気に入りに。
Gullónは1892年に誕生したスペイン・バレンシア生まれの老舗企業で、Bio、グルテンフリー、ベジタリアン、アレルギーフリー(ナッツ・大豆・卵を含まない)、ラクトスフリー、シュガーフリー、ソルトフリー、高消化性、といった様々な体質・志向の多様性に合わせた商品を揃えるオールラウンダー。日本の輸入食品店などにも置いてあるので見かけたことある方もいるかもしれません。ここスペインでは、かなりポピュラーなブランドで、大抵どのスーパーのおやつ売り場にも並んでいます。
私がよく購入しているのはBioクッキーとグルテンフリークッキー。写真のBioクッキーはベジタリアン・卵フリーでもあります。
健康志向のおやつというと、「なんだか物足りない」と思われがちですが、このクッキーに至っては一切そんなことなし。香り良し、味良し、イイ意味で”海外の美味しい普通のクッキー”。仕事中のおやつにしたらつい手が止まらなくなってしまうので、私は午後のコーヒータイムに自制しながら食べています。
ちなみに、普段からBio一択という訳ではありません。ただ、ドイツはベルリンで受けた影響か、年々自分自身の体と真剣に向き合うように。それに日本と比べるとヨーロッパはBio製品が手頃ということや、環境に配慮したものが多いこともあって自然と選びがちです。
そしてもう一つ、こちらのグルテンフリークッキー。
私の場合、小麦を摂取しすぎると体質上肌荒れが起きたり、お腹の調子がイマイチだったり。なので、グルテンフリー生活をストイックに実践しているわけではないですが、小麦のパンやパスタを結構食べてるな〜という週はグルテンフリーのおやつを選ぶことが多いです。
こちらのクッキーはというと、小麦の代わりに米粉やコーンフラワーなどが使われているため、食べた後の舌触りに普通のクッキーとの”違い”が存在します。その点を除くと、こちらもイイ意味でノーマルな美味しいクッキー。一つひとつのサイズも小さくて、食べ過ぎをコントロールしやすい点も◎かと。個人的にはこれまでにトライしたグルテンフリークッキーの中で一番気に入ってます。
また、Gullónについてですが、大学や、省庁、EUの機関と協力して健康食品の開発と生産プロセスの改善に焦点を当てた研究プロジェクトに積極的に取り組んでいて、2015年には慢性炎症や肥満、心血管系および中枢神経系の障害、関節リウマチまたは癌などの関連疾患の予防に役立つ食品開発を目的としたプロジェクト「Primicia R&D」を主導しています。さらに製造プロセスに関して、エネルギー効率とサステナブルな廃棄物管理の観点を意識するなど、企業としての姿もプラス。
だからと言って、クッキー沼に溺れすぎないように気を付けないと!と、自分に言い聞かせているところです。