#StayHome マドリードの台所、サンミゲル市場

外出できない日々が続きますが、”事態が終息した時の楽しみ”ということで、またまた旅にまつわる話をしたいと思います。今回のテーマは、ずばり「市場」。

スペインといえば、”美食シーン”に注目が集まりますよね。その一役を担っているのが昔ながらの市場文化のような気がするのです。伝統的なものから、若者意識を取り入れたモダンなグルメマーケットまでスタイルは多種多彩。しかし、どんな市場であれ、食への情熱をひしひしと感じさせます。マドリードの中心地マヨール広場のすぐそばに位置する「サンミゲル市場」は、観光客がこぞって集う流行りのマーケット。観光客が多いということはクオリティがイマイチ?なんて思ってしまいますが、決してそうではありません。

サンミゲル市場は100年以上前に卸売食品市場としてスタートしたのが歴史の始まり。それが現在では外観だけを残し、スペイン国内各地から届く食材を使ったフードマーケットとして変化を遂げています。洗練された雰囲気、清潔感、バイタリティ、一足踏み込むと歴史に現代風のツイストを加えた前衛的なスポットであることを実感せずにはいられません。

並んでいるのは旬の野菜や果物、高級なイベリコ生ハム、種類豊富なスペインチーズ、新鮮な魚介料理、スイーツ。市の中心地ということでマーケットの敷地はそれほど広くありませんが、20以上ものグルメストールが軒を連ねています。そんな中からワインやビールを片手に各々が気になるグルメを堪能。いわば、食べ歩き天国のような場所なのです。

しかも、オリーブやアンチョビのピンチョス、お惣菜パイ、スライスチーズ、生ハム&チョリソーの盛り合わせ、シーフードフライなど、ここでは基本的にどれも少量から購入可能。気になるものをつまみ食い感覚で楽しむことができ、あれもこれも少しずつ、なんてこともOKです。

価格はオリーブのピンチョス€1~、その他タパスが€1.5~€5前後。価格帯は観光地プライスですが、味のクオリティーはローカルなバルに劣りません。もちろん、揚げて時間が経ったようなフライは想像通りの感想しか生まれませんが・・・。それでも、英語も通じやすく気軽に立ち寄りやすいので、小腹が空いた時や、休憩を兼ねてサクッと飲みたい時にぴったりのスポットです。

前回撮影したもの。見せ方も上手くて、つい足を止めてしまいます。

事態が終息を迎えた時は、熱気に包まれたサンミゲル市場でまた”美味しいひと時”を味わいたい!そんな願いを抱きつつ、今は「おうち時間」を穏やかに過ごしたいと思います。



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