7週間ぶりに、ようやく外の世界へ。

気付けば5月。スペインでは3月14日に非常事態宣言が出され「原則外出禁止」という非現実的なシチュエーションに置かれること7週間、ついにロックダウン解除の第一段階である屋外での運動が解禁されることになりました。許可が下りた先週末の土曜日(5月2日)、家にこもりっきりの生活ですっかり鈍っていた体を動かすため私も近所の散歩に出かけることに。

これまで外出が許されていたのはスーパーや薬局での買い物、医療支援を受ける、自宅周辺で短時間のペット散歩、許可されている労働者の通勤など。しかも買い物や犬の散歩は家族代表者が”一人で”という決まりがあり、違反した場合は€600の罰金。屋外での運動解禁後もこうした規制は続いていて、地上はもちろん地域によってはドローンを使って上空からの監視が行われています。

私はというと、原則外出禁止となってからはストレスフルなスーパーでの買い出しは夫が引き受けてくれたので、7週間一歩も外に出ることなく完全に巣ごもり状態。それでも、もともと在宅での仕事だったので環境の変化はそこまで大きくなく、インドアな趣味にも助けられて比較的健やかに過ごせていました。そんな中で唯一辛かったことを挙げるとしたら、思いっきり体を動かせないこと。自宅ワークアウトの話題もバンバン耳にしましたが、自分には少しストイックすぎるな、と。太陽の下でのびのび運動できる日をただただ首を長~くして待ってました。そしてついに、GOサインが!

7週間ぶりの外の世界は、春を通り越して初夏の陽気とエネルギーで満タン。最後に来た時は冬の終わりで一面土色、唯一アーモンドの名残の花が楽しめる状態だったのに。この通り色とりどりの野の花に迎えられました。

大地だけでなく、空も様変わり。以前だったら常時5~6機の飛行機が空に浮かんでいて、どこに向かうんだろう?どんな人が乗っているんだろう?と、想像を巡らせるていたのが嘘のように空っぽ。でも、心なしか空はこの静けさを満喫している様子。そういえば、この事態の影響で欧州では大気汚染レベルが急落したと言われていますね。

いつもの散歩コースを1時間かけてゆっくりと歩いたこの日。元通りの生活に戻るまでこれからまだ道のりは長いけど、疲れたら太陽と自然と植物のパワーを貰って今出来ることを楽しんでみたり、心身のケアをしたり、穏やかに過ごしていこうと改めて自分に言い聞かせたのでした。



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