ガリシアの港で味わった口福のひと時を回想。

スペインのガストロノミーを牽引する街として有名なのがバスク地方ですが、同じ北部に位置するガリシア地方も実は美食のエリア。大西洋とカンタブリア海に面し、内陸部は緑豊かという地形の特徴もあって食材の宝庫と言われています。「Restaurante A Lonxa」は、そんなガリシア地方のブルーラという小さな港町にあるシーフードレストラン。

目立つ看板がない上に、関係者しか立ち入れないような魚市場の一角に入っているので少々見つけづらく、中は大衆食堂のような飾り気のないシンプルな内装のお店なのですが、味は評判。私もここのタパスが忘れられず、前回訪れた時の写真を眺めては“口福のひと時”を回想しています。

前回注文したのはタパス3品。1品目は、この地方の名物であるタコのガリシア風。

ゴロっと大きくカットされた茹でタコはしっとり柔らかく、それでいて適度な歯ごたえも残っていて、旨味たっぷり。本来脇役のじゃがいもも、その旨味が染みこんで主役級の美味しさ。

次に運ばれてきたのは、アサリのマリネラ風。

取り分け用のカトラリーが大きくて伝わりにくいですが、かなり大粒のアサリで、身はふっくら柔らか。そこにニンニクや玉ねぎ、白ワインを使ったソースが絡んでガリシア産の白ワインやパンが進む進む…!危険な一品です。

3品目は、ホタテのグリル。

焼き加減が完璧で、炙った刺身のように表面は香ばしく内側はぷりぷり。新鮮な食材の活かし方を知る港町、しかも魚市場の中にあるレストランというプライドを感じた一皿です。旨味が凝縮された出汁はもちろん残さずパンで!

と、最初の一口から最後の一口まで“ずっと美味しい”このお店のタパス。状況が状況だけに当分は再訪できそうにありませんが、口福のひと時を味わいに必ずまた足を運ぶと決めています。夫によると海老や蟹をシンプルに茹でたり蒸したものを大きなオーバルプレートに盛り合わせたガリシア名物「マリスカーダ」もこのレストランの人気メニューだとか。次回はそちらをオーダーすべきか…と今から悩んでいる食いしん坊がここにいます。

Restaurante A Lonxa-web

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