【南スペイン旅 Day1】遅れてやって来た夏休み

8/19〜8/25までの南スペイン（アンダルシア地方）の旅の記録を綴っておきたいと思います。色々な角度から記憶整理。

先週、少し遅めの夏休みが漸くスタートしました。旅の目的地は南スペイン、グラナダ・アルメリア。

途中トレドまでの道は何十回と往復しているけど、旅となると見慣れたその風景さえ心を弾ませてくれる不思議。大人ぶっていてもいつだって遠足や修学旅行へ出かける学生のような気持ちに引き戻されて、この感覚が好きだなぁと毎回同じ事を考えている気がします。

朝食休憩

午前9時を回る頃、朝食休憩がてら立ち寄った小さな町Valdepeñas。

広場のカフェで私はコーヒー、夫はコーヒーとトーストをオーダー。

カフェを出た後はワインやチーズを販売するお店に立ち寄り、地元のワインを3本購入。1本はアルメリアで会う友人への手土産、あとは義両親と自分たちへのお土産用に。お世辞であったとしても嬉しい「良いのを選んだね」という店員のおじさんの一言に送り出されるようにして私たちのドライブが再び始まります。

そういえば、私たちはラジオが好きで旅行の時は特にお気に入りのプレイリストより、ランダムに流れてくるラジオ音楽を背景にしがち。窓からの景色とは不釣り合いな音楽が流れてくるのも意外と楽しかったりするのです。往路のベストソングを挙げるなら、間違いなく『… Baby One More Time』。まさかオリーブ畑を横目にこの曲を熱唱する日が来るなんて…！

アンダルシア地方・グラナダ

さて、アンダルシアに入りこの景色です。

普段からオリーブの畑を目にしているものの、ここまで圧巻の光景は初めてで車酔いなんて忘れてカメラを向けていた私。どうやら興奮や感激は病を吹き飛ばすらしい。「落ち着いて！まだまだこの景色が続くから。」と、夫は横で笑っていました。

オリーブ畑の景色が途切れる頃、サービスエリアでドライブ最後の休憩を取ることに。地域で収穫されたオリーブやはちみつが並ぶ店内にはタパスバー兼カフェも併設されていて、午前中だというのに何とも賑やか。

15分ほど休憩して車を走らせ、無事グラナダに到着したのは正午過ぎ。真上から照りつける太陽の光と熱に出迎えられます。

丘の上からの眺め

真っ先に車で向かったのはとある丘の上。学生時代をこの街で過ごした彼曰く、ここが絶景スポットなのだとか。ほんのりと焼けた白土にオリーブの木が並ぶ駐車場。

そばの小道を行くと石の水場が現れます。

ワンコの休憩スポットでもあるよう。さらに奥へと進むと待っているのが街を一望できる壮大な景色。

“太陽に愛される街”そんな言葉がしっくり馴染む。

街歩き

景色を後にし、丘を下りホテルでチェックインを済ませると今度は街歩きに繰り出します。まずはグラナダ大聖堂を過ぎ大通りへ。

時刻は14:00過ぎだというのにスペイン時間ではお昼真っ只中でどのレストラン、タパスバーも人の波で溢れ返っている状態。お腹は空いたけど待つ気力はない…ということで比較的空いているお店で食事することに。写真はありませんが、この地方の名物だというナスのフリッター（味付けは塩＋黒蜜。これが思いのほか美味しくて感激！）、小魚のフライをオーダー。それにフリータパスのシーフードサラダ付き。

食後は運動がてら小道や住宅街を散策。旅の前に「スニーカー必須！」と何度も言われた理由が分かります。歩道は荒い石畳でかなり歩きづらい…。

散策中にはティーショップで緑茶ベースのフルーツティーを購入。アラビックな一面を持つ街だけあってお茶の美味しさは期待以上。風に吹かれて何処からともなく漂う茶葉の香りに肩を叩かれるような気がして、この日何度足を止めただろう。ロンドン・ブリックレーンのカレー屋が立ち並ぶ地域やベルリン・ヘルマンプラッツのトルコ系ショップの中に足を踏み入れた時のように、私は今どこに居るのか？と、一瞬他国へワープしたような意識の混乱を招かれるのもこの街の面白さかと思います。

その後、散々町を練り歩き疲れた私たちは一度ホテルへ戻り休息タイムに突入。嬉しいヘトヘト感ではあるけど、夜の外出のために体力を回復させないと。

タパスバーで軽めの夕食

夕食は人気のタパスバーへ。グラナダのタパスバーではドリンク1杯につきフリータパスが1皿サーブされる習慣があり、タパス天国なんて呼ばれています。訪れたのはBar La Rivieraという場所。カウンターに腰掛けて飲み物をオーダーすると、「タパス、この中から好きなの選んでね。」とメニューを広げるお兄さん。サンドイッチ系からフライ系、煮込みまでオールラウンド。

まず最初は小イカのフライとお肉の煮込みを選択。

グラス2杯目は、ポテトのチーズソースがけとミートボール。

お会計はというと、ドリンク4杯とタパス4皿でたったの€8！恐るべしグラナダ。ランチが遅かったこともあって一件でお開きとなったけど、平常時なら2〜3件は行けるなぁ。

ほろ酔い気分で夏休みDay1が終了。