「保存食」の域を超えたスペインのグルメ缶詰

地中海を有するスペインですが、この国の人たちは新鮮な魚介類だけでなく気軽に楽しめる魚介系の缶詰も大好き。それってどうなの?と最初は疑問を抱いていた私ですが、その万能さと「保存食」の域を超えた美味しいグルメ缶詰の数々に、気付いたら自分もすっかりお世話になっています。そこで、今回は個人的に気に入っているものをいくつかご紹介したいと思います。

Anxoves de l’Escala

サンドイッチやパスタの具、炒め物のソースやサラダのトッピングなど、ちょい足しするだけで旨味たっぷりの塩味や香りのアクセントが楽しめるアンチョビはスペイン人にとって”マストフード”。鮮やかな黄色いパッケージが目印の老舗アンチョビメーカー「Anxoves de l’Escala」の製品は成熟を感じさせる深みのある風味と、きゅっと引き締まった身の歯ごたえがたまりません。個人的にイチオシの食べ方は、スペインの伝統的なトマトトースト「パン・コン・トマテ」にこちらのアンチョビをトッピング!

Palacio de Oriente

オールドルックなデザインとカラーが目を引く「Palacio de Oriente」のツナ缶。4〜5種類のカラーがあり全色パケ買いしたくなる見た目の優秀さが憎いですが、肝心の中身もこれがまた美味しいんです。私がよく選ぶグリーンのパッケージのものはエクストラオリーブオイル使用ということもあって、パスタを作る際はオイルまでしっかり活用しています。

Noly

マテ貝・イワシ・タコ・ムール貝などなど、種類豊富な缶詰を取り揃えている「Noly」。手に取ると、おつまみのワインやビールのお供にそのまま楽しもうか?それともアレンジを加えて前菜に?なんて嬉しい想像が膨らんでしまいます。ネービーと白を基調としたマリンチックデザインも品があって素敵。

Pesasur

スペインとポルトガルの国境に位置するアンダルシア地方の漁村、アヤモンテに拠点を置く缶詰メーカー「Pesasur」からはエコロジカルなBio(オーガニック)オリーブオイルを使ったオイルサーディンを推薦。身体に入るものだからこそ”美味しい”だけじゃない、”安心”できるものをと、Bioコーナーで見つけると手に取ってしまいます。

Saint Gervasi

近年スペインではグルメとして缶詰を楽しむ若者が増え、味も見た目もお洒落なものが急増中。2014年にカタルーニャ地方で誕生した「Saint Gervasi」の製品は、まさに若い世代を中心に楽しまれている注目のグルメ缶詰。”保存食”のイメージを覆すワンランク上の味わいが堪能できる上に、ヴィンテージテイストなパッケージデザインもなかなかのハイセンスぶり。

料理やお酒好きな方は、お土産にぜひ!



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