マドリード最大のコンテンポラリーアートフェス「ARCO Madrid 2019」レポ

マドリードでは毎年この時期に世界各国のギャラリー・アーティストの作品が集うコンテンポラリーアートフェスティバル「ARCO Madrid 2019」が開催されるとの情報をキャッチ。気になっていたところ、ラッキーなことにチケットを頂いたのでイベントを訪れることができました。

 

マドリードのアートフェス「ARCO Madrid 2019」の開催日程・会場・チケット

今年のイベント開催期間は2月27日~3月3日の約一週間で、前半はメディア向け、後半が一般向け公開となっていたようです。私が訪れたのは3月3日のイベント最終日だったのですが、週末ということもあって多くの人で賑わっていました。

会場はマドリード北部にある大型イベント会場「IFEMA」。普段から見本市や展示会場に使われている施設なのだそう。最寄り駅Feria de Madridから徒歩3~5分ほどですが、目立つ大きさなので迷うことなく辿り着きました。

チケットは一般€40で、最終日が確か€30だったはず。(オンライン、または会場付近のチケットボックスにて購入可)イベントについて事前に調べていた際、ギャラリーや美術館のエキシビションに比べるとチケットが高めだな~なんて思っていましたが、実際に訪れてみると規模の大きさや内容の充実度から価格以上の価値アリだと納得しました。

 

「ARCO Madrid 2019」世界各国のアートで埋め尽くされた贅沢な空間

セキュリティチェックを終え会場に入ると、早速興味深いアート作品の数々が目に飛び込んできます。

実は頂いたチケットが関係者用のものだったのでイベントが始まる数時間前に会場入りすることができたのですが、この通り最初はほぼ貸し切り状態で観て回ることができました。

会場内には今年のゲスト国であるペルーを中心に世界各国のギャラリー・アーティストのブースが設置されていて、その数なんと150個以上。ここまで大規模なイベントだったとは。

また、作品の展示以外にもトークイベントやアートブック・グッズの販売が行われるブースなども。

「ARCO Madrid 2019」素敵な作品の数々をプレイバック

ここからは素敵な展示作品の数々を写真とともにご紹介します。

会場内で一際目立っていたのがスペイン王の巨大オブジェ。こうした大きなイベントにはスペインの王族も見学に足を運ぶのでユーモアを込めてアーティストが作成したのかも。実際にイベントのはじめにスペイン王がここを訪れているのですが、案内係の人がこのオブジェを紹介したのかは不明です(笑)

こちらはNINO MIER GALLERYのブース。André Butzerのポップな作品が印象的。

どこのブースだったか思わず立ち止まってしまった壁一面のメッセージ。こういうのすごく好きでついじっくりと見入ってしまいました。アート全てに共通することですが、人それぞれ惹かれるものが違うって面白いですよね。

器のようなものが積み重ねられてできたオブジェ。

躍動感とバランス感のある本の山。

分厚い本が切り取られてケーキのようにショーケースの中へ。

ステンレスたわしの下に隠れるように横たわった女性の人形。

上の3つはAnca Poterasu Galleryのブースに展示されていたAurora Királyの作品。

この他にもまだまだ気になるものだらけ。

あれもこれもと心惹かれる作品ばかりであっという間に過ぎていく時間。

各ブースにそれぞれテーブルやチェアが置かれていたのですが、そのスペースでさえアーティスティック!オブジェのような面白い花瓶が飾ってあったり。

このチェアなんかかなり素敵。作品かと思ってしまうくらい。

気付いたら作品を鑑賞しつつ、置かれているテーブルやチェアにも視線を奪われてしまいました。

オープン時間になると年配のご夫婦から小さな子供連れの家族まで幅広い年代の人たちで賑わい始める会場内。一人で黙々と作品を眺めている人もいれば、友人や家族、恋人とあれこれ話を膨らませている人も。

会場は2つのエリアに分かれていたのですが、ちょっとしたカフェ・バーやレストランが併設されていたので途中休憩を挟みつつ思う存分に楽しむことができました。そういえば、最後は疲れてしまってアートブック・グッズ販売のブースをチェックするのを諦めてしまったのですが、お土産にトートバッグが配られていたのでちゃっかり記念に貰って帰りました。

世界各国から絵画・オブジェ・写真・映像・ライトと、様々なコンテンポラリーアート作品が集結した贅沢な空間。来年もぜひ訪れたい!


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