Featured Image:シアーシャや ティモシーの出演作 『レディ・バード』©2017 InterActiveCorp Films, LLC.
巨額な資金で制作されるハリウッド映画と比較し、低予算かつ小規模上映スタートが特徴のインディペンデント映画ですが、芸術性やアヴァンギャルドな作風、出演者の秀逸な演技が注目される話題の作品も多く誕生しています。
今回は、最近のインディペンデント映画の中から話題になった優秀作品をプレイバックしますので、「まだ観てない!」という方は要チェックです!
インディペンデント映画の魅力に気付かされる話題の優秀3作品( ティモシーの出演作 も!)
欧米では、ワーナー・ブラザーズやウォルト・ディズニー・ピクチャーズ、ソニー・ピクチャーズを含む6大会社の傘下に属さない、または自己資金で制作された作品としてハリウッド映画と区別されるインディペンデント映画。中でも最近の話題作といえば注目の若手女優・俳優、シアーシャや ティモシーの出演作 を含むこちらの3作品。
『君の名前で僕を呼んで』(2017)
海外では2017年、日本では2018年に公開された作品で、アメリカの作家アンドレ・アシマンの小説が原作の『君の名前で僕を呼んで(洋題: Call me by your name)』。
この作品は、美しい風景が広がる夏の北イタリアが物語の舞台となり、アメリカから両親とその地にある別荘を毎年訪れる17歳の少年エリオと、大学教授である彼の父のもとに助手として現れた24歳の学生オリバーの恋のストリーが描かれています。
文学や音楽に親しむ少し大人な少年エリオと、知的で自信家のエリオの互いに惹かれ合い、燃えあがる想い。しかし、幻のような夏の終わりが近づき、エリオがアメリカにかえる時が迫ってくる...。
知性豊かなふたりの美しい恋、風景、音楽、芸術的要素と、どこを切り取っても感動的で、観ないなんてもったいない!と断言できるこちらの作品。エリオ役のティモシー・シャラメが放つ、どこか儚げでアンニュイな雰囲気にもきっと引き込まれてしまうはずです。
『レディ・バード』(2017)
トロント国際映画祭で上映された際、会場からスタンディングオベーションが巻き起こった青春映画『レディ・バード(洋題: Lady Bird)』。
アイルランド出身の若手人気女優シアーシャ・ローナン演じる主人公のクリスティンは、自分のことを「レディ・バート」と呼ぶ17歳の女の子で、アメリカ・カリフォルニア州サクラメントにあるカトリック系の学校に通っています。
“私は特別“そう思っている彼女ですが、友人関係やボーイフレンド、なかなか分かり合うことのできない家族、そして自分の将来について悩む彼女はどこにでもいるティーンエイジャー。
そんな彼女の10代ならではの痛々しさや輝き、繊細な心の変化が描かれており、冒頭のシーンから最後まで見入ってしまうインディペンデント系青春映画代表と言える作品です。同作品の出演者の演技力の高さやバイタリティ溢れる言葉遊びについて、アメリカの有名映画評論家アンソニー・オリバー・スコットも高評価!
『アイ、トーニャ 市場最大のスキャンダル』(2017)
2017年9月に開催されたトロント国際映画祭でプレミア上映され、同年12月にアメリカ、翌年2018年5月に日本で公開された『アイ、トーニャ 市場最大のスキャンダル(洋題: I, TONYA)』。
こちらの作品は実話をもとにした伝記映画で、物語の主人公は、1991年の全米フィギュアスケート選手権においてアメリカ人で初めてトリプルアクセルを成功させたトーニャ・ハーディング。
彼女が成し遂げた偉業に大きな注目が注がれ、伝説の人物として歩み始めたと思われた矢先、誰もが予想しなかったスキャンダラスな事件が起こります。
日本でも注目された事件の真相、トーニャという人物を取り巻く環境や彼女の生い立ちをコメディタッチに描いた、まさに新しい伝記映画。当初、アメリカで小規模公開が予定されていたものの、公開初週にたちまち話題とったことで全米各地の映画館で公開されることとなったという優秀作品を見逃すわけにはいきません!
以上、インディペンデント映画優秀3作品でした。年の暮れが近づき1年をじっくりと振り返るこの時期だからこそ、話題になった映画作品もぜひチェックしてみては?
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