最近観た映画・Netflix作品の中からお気に入り10作品を紹介

Featured Image:『フランシス・ハ』(C)Pine District, LLC.

時間さえあれば映画や海外ドラマを観漁っている私の毎日。

お気に入りの作品は定期的に観返したくなる時が訪れるので、自分のための記録用とおすすめ用に、最近観た作品の中から個人的に気に入ったものをまとめておきたいと思います。

(※Netflixオリジナル作品、またはNetflixで配信中の作品は題名の横にNetflixと表記しておきます。)

 

『ザ・ゲーム~赤裸々な宴』/ Netflix

https://youtu.be/DfRnoVuwz_E

友人たちがディナーに集まった席で、参加者の一人であり夫の浮気を疑う女性の提案によって「今から携帯にかかってくる電話やメッセージをみんなでシェアする」という危険なゲームがスタート。

“不思議なことが起こる”とされる皆既月食の夜に一体どんな物語が待っているのか、予想はしていたもののなかなかハードな展開が訪れ驚かされました。

また、それぞれの人物の気持ちが想像できるからこそ一緒に緊張感を楽しめたり、なぜか観終わった時には言葉では表せない謎のスッキリ感に包まれたり…と不思議な感覚に。

後々調べてみると、この作品はイタリアのコメディ映画『おとなの事情』のリメイク版とのこと。オリジナル版と観比べてみるのも楽しそう。

 

『セックス・エデュケーション』/ Netflix

https://youtu.be/o308rJlWKUc

主人公オーティスは母親がセックスセラピストだということもあり、童貞なのに知識が豊富。そんな彼が開くセックス相談を通して様々な人の悩みを解決していくというストーリーなのですが、人種、貧困、LGBTQといった社会的な話題も扱うまさにNetflixらしい作品です。

「多様性を認めよう」「自分を愛そう」…そんな現代のポジティブな風向きと、今も昔も変わらない10代の普遍的な部分、その両方が笑いあり、感動あり、学びありで描かれていて、それぞれの登場人物がユニークで憎めないキャラクター、コメディ要素とシリアスさの丁度良いバランス加減も◎。

こんな素敵な作品に10代で出会える子たちが羨ましい!


『はじめてのおもてなし』

誰よりも近い存在なはずなのに、互いに理解し合えない…。そんな家族の問題を解決するために一家の母アンゲリカが決断したのが難民の受け入れ。ナイジェリア出身の難民ディアロを迎え入れることになり、家族ではじめてのおもてなしに奮闘するのですが、思いもよらなかった大騒動が次々と巻き起こります。

”難民”というドイツでシリアスに扱われるテーマを笑いたっぷりのに仕上げた現代ドイツ的なコメディ映画で、観終わったあとには温かな余韻が。また同時に、異文化を受け入れる難しさやテロの脅威、無意識の差別意識など、考えさせられる部分も多く興味深い作品でした。

 

『タルーラ~彼女たちの事情~』/ Netflix

Netflixオリジナル作品『タルーラ~彼女たちの事情~』は、ワゴンの中でその日暮らしをする主人公ルーが偶然的に育児放棄された子供を救出するところから物語が始まります。

彼女自身、そして彼女の救出劇に巻き込まれた彼氏の母親、子供の母親といったそれぞれの“女性”が抱える様々な事情にフォーカスを当てながらのストーリー展開。

ところどころに深い台詞が散りばめてあり、鑑賞後はしばらく作品について考え込んでしまうほどメッセージ性の強さを感じました。主人公ルーの孤独や不安定さが見え隠れするエレン・ペイジの演技もさすがの一言。

 

『トラベラーズ』/ Netflix

年末ギリギリに観始め、1月の頭には観終わってしまうほど夢中になったSFドラマ『トラベラー』は、人類滅亡の危機から救うために未来から21世紀へとやってきたトラベラーたちの奮闘が描かれた作品。

実在する人物が亡くなる直前にトラベラーの意識を未来から送り込み、亡くなる予定だった人の生活をそのまま引き継ぎ、一方でトラベラーとして任務にあたる…。

そんなストーリーが描かれているのですが、意識を送り込んだ体の持ち主(ホスト)の問題に悩まされたり、トラベラーの派閥争いが勃発、周囲の人に怪しまれるといったハラハラドキドキが待っていたり、観ていて感情的になってしまうシーンも。

“タイムトラベル”だとか“人類滅亡との闘い”だとか、ありきたりな設定だな~と思いながらあまり期待せずに観始めたのですが、かなりハマってしまいました。普段あまりSF映画を観ないので、そうしたことも新鮮味に繋がって良かったのかもしれません。


『心のカルテ』/ Netflix

「拒食症」というセンシティブな悩みを抱える少女の心の葛藤や成長過程が自虐的なユーモアを交えながら描かれた『心のカルテ』。主人公の少女を演じているのは、10代の頃に拒食症を患っていた経験があることを公表しているリリー・コリンズ。

骨が浮かび上がるほどに痩せたリリー演じる少女エレンの姿は彼女たちが感じる「食べる行為」への恐怖、自分自身や現実と向き合わなければならない苦しみをリアルに表現。改めて、拒食症という問題の深さや複雑さに気付かされます。

一方、キアヌ・リーブス演じるベッカム医師のストレートな言葉には人生の試練に通じるメッセージがあり励まされたりと、様々な視点から感じ、考えさせられる作品です。

 

『15時17分、パリ行き』

この作品は2015年に高速鉄道内で発生した無差別テロ「タリス銃乱射事件」の現場に遭遇し、犯人に立ち向かった3人の若者の”その瞬間”までを描いたもの。

3人の若者役として当事者となった本人たちが出演し、彼らが幼少期から青年になるまでの成長過程とをスローテンポで順に追っていくのですが、その過程こそ彼らと事件を結びつけた”運命”を際立たせているような前後の意味合いを感じさせます。

テロ事件を題材にした一般的な映画とは描き方が全く異なり、人によって好き・嫌いがはっきり分かれる作品のような気がしますが、個人的にはこういう描き方も良いなと。

 

『KONMARI〜人生がときめく片づけの魔法〜』/ Netflix

実は、新年真っ先に観たのがこんまりさん主演のNetflixプログラムでした。

アメリカでの人気が逆輸入という形で日本にも広まり、彼女や彼女が提唱するこんまりメソッドについて知っていたものの、彼女の本を読んでいない私は「何がそんなにも人々を惹きつけるのか?」という疑問と興味に背中を押されてこの作品を観ることに。

てっきり”片づけ”の方法論を説いたものなんだろうと思っていたのですが、片づけの枠を越えて人生に通じる自己啓発的な要素が感じられるこんまりメソッド。心地よいライフスタイルへ導くためのヒントにしたいな〜と私もすっかり魅了されてしまいました。

 

『ダイナスティ』/ Netflix

経営者であり資産家の父を持つ娘ファロンは自他ともに認める大の野心家。そんな彼女を含むキャリントン家には家族や恋人・ビジネス問題が常に山積みで、平穏とは程遠いドタバタ劇の毎日。

負けず嫌いで後先考えずに突っ走りがちなファロンと、彼女の個性に劣らない強烈な存在感を放つ周囲の人物たちの欲望と愛と秘密をアップテンポなコメディタッチで描いたドラマなので、”あまり考えずにサクッと楽しみたい”そんな夜にぴったりの一作です。(2019年2月現在、エピソード2更新中)

 

『フランシス・ハ』

定期的に観返す私のお気に入り作品の一つ、『フランシス・ハ』(大好きすぎてマグカップも持っているくらい)。夢と希望に溢れるニューヨークの街を舞台にモダンダンサーへの夢を追いかける不器用な女性フランシスを演じるのは、話題作『レディ・バード』の監督としても知られるあのグレタ・ガーウィグ。

27歳にしてどこか大人になり切れていないフランシスの痛々しいけれど愛さずにはいられないキャラクターと、彼女の自分探しの旅がモノクロの世界で描かれているのですが、色が浮かび上がってきそうなほど臨場感アリ、そして作品を盛り上げる音楽の選曲も最高なんです!

久しぶりに観返したら、改めてこの作品の魅力に引き込まれてしまいました。


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